文学の凝縮、アイドルの拡散

2018-11-18から1日間の記事一覧

57.あいまいさの使い方〜是枝裕和『万引き家族』

まだぎりぎり上映中の映画。 車で1時間半かけて両親と映画館にいきました。 この前カンヌのパルム・ドールを受賞した作品です。 エンタメとしては相当完成度の高い作品だと思いました。 言葉や表情のかけあいがいい、ユーモラスで心地よい。 気になった点を…

56.拳銃なしでも真骨頂が味わえる〜北野武『あの夏、いちばん静かな海』

1991年公開、聾者がサーフィンを始める話です。 北野武作品にはめずらしく拳銃が登場しませんが、真骨頂はいくつも発揮されています。 まず、表情ですね。 本作は主人公とその彼女(?)が聾者で、そして彼らは通常の聾者以上に「無口」なため全体としてかな…