文学の凝縮、アイドルの拡散

2019-02-27から1日間の記事一覧

81.松浦理英子『乾く夏』

デビュー作『葬儀の日』の約1年後に発表された小説。 自傷行為、ジェンダレスな愛情、ある種の選民思想、セックス、性機能不全、そういったさまざまな若気の断片が折り重なった、ふたりの女学生の交流。ここでは何かが、それはありていにいえば「こじらせ文…