文学の凝縮、アイドルの拡散

2019-04-08から1日間の記事一覧

84.多和田葉子『かかとを失くして』

群像新人賞を受賞した氏のデビュー作。(とはいえその以前にドイツ語で小説を書いて賞とかもらっていたらしいけれど。) 奇妙でファンタジックな描写、というよりも感覚、しかし上等な何かが詩的な断片としてつぎつぎと横切り、織りこまれていく。偶発的で一…