文学の凝縮、アイドルの拡散

40.上野オークラ劇場(ピンク映画館)に行ってきました

 タイトルの通り、数日前に上野オークラ劇場というよく知られたピンク映画館に行ってきました。

 ピンク映画館に入ること自体初めてで、いろいろ予想外に新鮮な体験をすることができました(後述します)。

 一般は1600円、学生は1300円払えば一日中見放題というシステムで、朝4時くらいまでやっているようです。

 その日は大蔵(OP映画)、新東宝、日活といった映画会社のだいたい30年前くらいの作品ばかり上映していました。

 私が見たのは以下の2本です(1本目はamazonになかったので、オークラ劇場のHPから画像を切り取って転載しています)。

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セックスメイド お掃除のあとで [DVD]

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 作品はどれも普通に面白かったです。

 往年のそれなりに淘汰された作品群だからでしょうか?

 

 さて、入場してみると広さや造りは普通の映画館と特段変わりなく、私はちょうど真ん中あたりの席に腰掛けました。

 そうして映画が濡れ場にさしかかり、わたしはひとしきりスクリーンを凝視していたのですが、途中で右後ろの座席付近に人だかりができているのに気づきました。

 私も腰を浮かし様子を伺うと、十数人の老人たちの視線の集中する暗がりの真ん中に、裸の女がいました。

 席を立って近づくと、五十歳くらいの熟女(?)が全裸になって股を開いていました。

 両側の席に腰掛けた老人だか中年だかが熟女の陰部に棒状の「おもちゃ」を押し当てたり、前の座席から遠足のバスの中高生さながら中腰になって後ろを向いた者らが熟女のふとももを撫でたりしていました。

 熟女はまるで難題を熟考し苦悶するようなしわを眉間に寄せ、吐息まじりの声を漏らしながら、性感の悦に入っているようでした。

 濡れ場のシーンが終わると、熟女は薄手のコートを羽織って全身を多い、老人たちも適当に周囲の座席に腰を下ろしました。

 そうしてまたスクリーンに濡れ場が映ると熟女は服を脱ぎ、すぐ老人たちが群がり、熟女は股を開いたり、隣の男の上にまたがったり、屈みこんで男の陰茎を加えたりしているようでした。

 濡れ場のたびにそれが繰り返されました。

 

 そして、それとは別に場内には二人ほどのオネエがいました。

 結構がっつり決め込んだごりごりのオネエたちは、通路を徘徊したり、最前の席に座って怪しげな笑みを浮かべながら後ろを眺め回したり、背広の男を隣に連れて前方の席に腰かけて背広を脱いだ男になんらかの「処理」を施したりしていました。

 突然私のすぐ左前の客の隣に腰を下ろし、すぐにその客が立ち上がって逃げる、ということもありました。

 若者は私以外にいなかったので、隣に来たらどうしようとにわかに緊張が走りましたが、結局オネエの牙が私に向くことはありませんでした。

 

 そうこうしているうちに、熟女とその連れの男が一人立ち上がり、荷物を持って背後の出口の方へ向かいました。

 すると取り巻きの座っていた老人たちも続々と立ち上がり、ぞろぞろと熟女のあとを追って外に出て行きました。

 彼らのことが気になって、数分後に私も外にでたのですが、トイレにも待合ロビーにも熟女や老人たちの姿はありませんでした。

 

 あとになって調べてみると、上野オークラ劇場は有名な発展場(ゲイ同士の出会いの場)らしいですね。

 数百円高い2階席はスペースも広々としていて、とりわけそこで女装したオネエとホモの交流が活発に行われているようです。

 それとNTR(寝取られ)嗜好のある男が、彼女を他の男に触らせるために訪れることもよくあるそうです。

 

 面白い場所だったので、また機会があれば行くかもしれません。