2008年公開のアメリカ映画、主演のイーストウッドが監督も担ってるみたいですね。
元軍人の頑固ジジイが隣家に暮らす隠キャのアジア人青年を教育していくという物語です。
一言で言えば、完成度の高いエンタメ作品、という感想を抱きました。
不良グループからアジア人青年への酷い仕打ちがエスカレートしていくのですが、エンタメと言っても元軍人のジジイがアチョーと不良たちに制裁を加えるのではなくて、本作ではそういった報復合戦の終わらせ方をきれいに提示しています。
軍人時代朝鮮半島で10人以上敵兵を殺した過去から連綿と続いていた主人公の心のわだかまりが、不良グループからアジア人青年を救う顛末を通して完結し、登場人物のそれぞれが痛みを抱えながらも未来へと押し出されていきます。
個人的な好みとしては、こういう人物の描像や心情変化が型にはまっているタイプの物語、つまりエンタメ的な作品はちょっと微妙って感じなのですが、とはいえそういう作品を見ること自体は好きです。
まあ微妙と感じる作品を見ると自然にいろいろ分析できるので。
あとやっぱりタルコフスキーの映画とか観てると途中で疲れて飽きちゃうんだけど、エンタメは続きが気になってノンストップで最後まで観ちゃうので、そういうよさはありますね。
それに洋画は馴染みのない風景がたくさん映るので、それ自体面白いです。
以上。