文学の凝縮、アイドルの拡散

2019-05-27から1日間の記事一覧

95.中村文則『土の中の子供』

中村文則が27か28歳くらいのときに書いた芥川賞受賞作。 冒頭からずっと読みやすい。それは、暴力や死がからんだ吸引力ある展開と、平易な語彙空間ながら処々に隠れたうまい表現がもたらしている。個人的には中村文則は、「大衆受けもする純文学」のひとつの…