2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
1774年刊行、訳者高橋義孝の解説いわく「青春そのものを爆発的に歌いあげた世界文学史上最高の傑作」です。 いわゆる書簡体小説とよばれる形式で、主人公ウェルテルが友人ウィルヘルムにつづった手紙の文面によって物語が進行していきます。 ウェルテルは人…
1977年公開、われわれの親世代はみんな観てる映画みたいですね。 非常によくできた、絶妙なバランス感覚のエンタメ作品だと思いました。 テンポがよく、3人の登場人物のそれぞれがキャラ立ちしていて、高倉健演じる元囚人の過去が小出しにされていく速度もほ…
1938年公開、アメリカのコメディ映画。 映画好きの友人から、界隈では有名(?)だと勧められて観ました。 動物学者の主人公が、自由奔放な娘によって豹探しなどのいざこざに巻き込まれていく話です。 この女性の、主人公にたいする無駄がらみの感じや、内容…
まだぎりぎり上映中の映画。 車で1時間半かけて両親と映画館にいきました。 この前カンヌのパルム・ドールを受賞した作品です。 エンタメとしては相当完成度の高い作品だと思いました。 言葉や表情のかけあいがいい、ユーモラスで心地よい。 気になった点を…
1991年公開、聾者がサーフィンを始める話です。 北野武作品にはめずらしく拳銃が登場しませんが、真骨頂はいくつも発揮されています。 まず、表情ですね。 本作は主人公とその彼女(?)が聾者で、そして彼らは通常の聾者以上に「無口」なため全体としてかな…
1941年刊行、言わずと知れた最も有名なフランス文学、ひいては最も有名な世界文学のひとつだと思います。 ずっと前から古本を購入して手元には置いてあったのですが、ようやく読みました。 まず取り上げたいのは、とくに前半部分の、読んではそのまま頭の中…
2000年公開、エドワード・ヤン監督の台湾映画です。 東京もでてきます。 台湾のある家族の、大人子供それぞれの一夏の出来事が3時間にわたって淡々と映されていきます。 静かで、説明がなくて、離れた場所からのカットが多かったような。 あと登場人物がと…
帰省して実家にいる最中は、死が迫ってくるような不思議な感覚をふと覚えます。 さて、2010年公開の、いわゆるエログロって言われるタイプのやつです。 女性の濡れ場がエロいです。 神楽坂恵、黒沢あすか両氏のなんとも言えないエロ人妻っぽい顔つき、そして…
2002年公開、フランス・ポーランド・イギリス・ドイツの合作映画です。 実在したユダヤ人のピアニスト、シュピルマンの体験記をもとに作った作品みたいです。 パルム・ドールを受賞しています。 とにかく撮影にお金も人も時間もたくさんかかっていることが容…
1996年公開のアメリカ映画。 有名作ということで観てみました。 TSUTAYAだとミステリーコーナーに分類されていましたが、殺人事件が起こるとはいえミステリーという感じではないです。 誘拐事件を偽装してお金を得ようとしたら、微妙な歯車のズレが重なりあ…
変な時期に帰省中です。 実家が床屋で、さっき髪をきりました。 東京を発つ直前に観た映画です。 スコットランドの、薬中の若者たちの危なっかしい日々を描いた映画です。 毎度のことですが、こういう映画に対すると馴染みのない世界を観られるということ自…
1996年公開、バイク事故から復帰後の北野武の初監督作品です。 当時多くの報道陣が、事故を経験した影響で従来の北野映画とは異なる優しい映画を撮った、と評したみたいで、それに対し北野武が何かの対談で「それは間違いで、事故の前でも撮れた、自分の中に…
1995年公開の映画で、岩井俊二氏の初長編映画監督作品、らしいです。 いろいろ賞とってるみたいですね。 とにかく風景が、雪景色がきれいです。 まず冒頭のシーンがよいですね。 雪山に中山美穂演じる主人公が倒れこみ、起き上がって、ゆっくりふもとに下っ…
タイトルのまんまですが、めっちゃ平易に「短歌」を説明してくれる良書です。 短歌とは何か、短歌はどう読む(詠むの方ではなく読解するの方)のか、など。 本書ではよい短歌とその「改悪例」を示して、もとの短歌のどの部分がうまいのかということについて…
2008年公開のアメリカ映画、主演のイーストウッドが監督も担ってるみたいですね。 元軍人の頑固ジジイが隣家に暮らす隠キャのアジア人青年を教育していくという物語です。 一言で言えば、完成度の高いエンタメ作品、という感想を抱きました。 不良グループか…
また北野映画を借りちまいました。 2001年公開の日英合作映画です。 なんかTSUTAYAにDVDレンタルに行くと、一作は北野武の映画を入れたくなっちゃうんですよね。。。
1984年公開、西ドイツとフランスの合作映画です。 初めの方のずーっと風景を流しているシーンが、まず印象的でした。 針金のような細った短い草がまばらに散っているだけの砂地は見渡す限り荒涼としていて、みすぼらしい身なりの男が一人歩いている。
読み始めてすぐ、これは相当な傑作だ。 ここ最近読んだ小説の中で一番おおと唸らされた気がします。 とにかく文体のユニークネスという点において、他のあらゆる小説から抜きん出ている作品です。
1983年タルコフスキーがイタリアで撮った映画です。 以前同監督作の『鏡』を観たのですが、『鏡』よりは筋がわかりやすかったです。 といっても一般の映画と比べるとだいぶ筋が謎です。
1989年公開の北野武初監督作品です。 もともと監督をやる予定だった深作欣二が降板し、主演の北野武が監督もやることになった、といういきさつがあるらしいですね。 公開前は映画業界の人たちも、よくいる有名人の新人監督のひとりくらいに思っていたようで…