文学の凝縮、アイドルの拡散

2018-12-19から1日間の記事一覧

66.フェデリコ・フェリーニ『道』〜午後の日差しの寂しさ

1954年公開のイタリア映画です。 特に何の取り柄もない女性が、むきむきで粗暴な性格の、胸に巻いた鎖を肺を膨らませて引きちぎる芸一本勝負の大道芸人の付き人になって旅をするという白黒映画です。 前に視聴したルーマニア映画もそうですが、こういうのは…

65.クリスティアン・ムンジウ『4ヶ月、3週と2日』〜パルム・ドールを受賞したルーマニア映画

映画はずっと駅前のTSUTAYAで旧作200円を借りていたのですが、近くのGEOでは旧作100円ということで、最近はもっぱらGEOを利用するようになりました。 2007年公開のルーマニア映画で、パルム・ドールを獲っているようです。 独裁政権下のルーマニアを舞台に、…

64.トーマス・ヤーン『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』〜死ななきゃ何やってもええやん

1997年公開のドイツ映画です。 余命の短いふたりが病院を脱走して好き勝手やりたい放題します。 基本的にコメディタッチですが、ふたりに死が迫っているという設定が、話に立体感を与えているように思います。 全編を通して、人間死ななきゃ何やってもいいよ…