文学の凝縮、アイドルの拡散

37.ロサンゼルスの不良たちの話〜『アン・ハサウェイ 裸の天使』

 

アン・ハサウェイ/裸の天使 [DVD]

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 近所のTSUTAYAでエロティックというジャンルからいくつか借りました。

 そのうちのひとつが本作です。

 しかし私が借りたのはどれも、いわゆるポルノ映画という感じではなく、濡れ場で乳房が露出する意外は通常のエンタメ映画という風な作品ばかりでした。

 

 本作は2005年公開のアメリカ・ドイツ合作映画で、タイトルの通り『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが主演を務めています。

 とは言っても私は『プラダを着た悪魔』を観たことないどころか、アン・ハサウェイという女優自体おそらく初見なので、彼女が乳房を露わにしていることに対して一般的な人が抱くような驚嘆はなかったように思います。

 

 物語の流れや人物の描像自体はさほど惹かれなかったのですが、なんといってもその舞台がロサンゼルスの不良グループと彼らのたむろするダウンタウンという、私のまったく馴染みない世界だったので、ずいぶん新鮮で最後まで飽きずに視聴することができました。

 パーティの中で酒とドラッグとセックスが横行しているみたいな世界観は、作られた物語としてはありふれているような気がしますが、自分は案外そういった作品に触れる機会がなくて、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』くらいです思いつく限りでは。

 

 映像作品としては出色の出来栄えという風には思いませんでしたが、自分の知らない世界を描いてくれている映画はそれ自体価値があるように思われ、退屈せず視聴し続けることができてよいですね。