文学の凝縮、アイドルの拡散

73.本当に面白いM-1漫才ベスト10

普段は小説や映画の話ばかりしていますが、お笑いも好きなので、今回は歴代M-1グランプリのネタのなかで個人的なベスト10を発表します。

 

対象は2018年までのM-1グランプリ。なお、2011~2014年に開催されたTHE MANZAIのネタは対象としていません。

 

あくまで個人の見解にもとづくものです。

 

10位 フットボールアワー2003年1本目 『結婚会見』

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松本「おもろい」

 

つかみが抜群にきまっています。個人的にはM-1グランプリは2003年から始まった感がある。フット、笑い飯、アンタの3組の決勝も豪華で、2001、2002年とくらべ一段上の盛り上がりをみせたような気がします。

 

9位 サンドウィッチマン2007年1本目 『街頭アンケート』

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紳助「サンドウィッチマントータルテンボスキングコング。漫才の技術としてはこの3組がずばぬけてる。その中で、僕はサンドウィッチマンが1番おもろいと思ったので、他の2組よりも点をプラスしました」

 

一夜にしてスターダムを駆け上った。優勝決定後のインタビューの富澤の発言「今アパートでふたりで暮らしているんですけど、この賞金で、ふたりでマンションに引っ越します」も印象的。

 

8位 オードリー2008年1本目『部屋探し』

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大竹まこと「こんな漫才みたことないね」

 

敗者復活からきて最高得点を獲得したネタ。噛んであれだけのウケをとったのは後にも先にもオードリーのみ。

 

7位 和牛2017年1本目『ウェディングプランナー』

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今田「いい子だねえ」

 

和牛のM-1のネタは他にもたくさん面白いのがあって迷いましたが、とくに爆発力のあるこのネタを選びました。

 

6位 ブラックマヨネーズ2005年2本目『空手』

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松本「マヨネーズがもう、マスタードみたいになってますね」

 

盤石。M-1ってだいたい2本目のネタが劣るのが相場だけど、そんな通説はものともしない、尋常じゃない安定感。

 

5位 アンタッチャブル2004年1本目『結婚挨拶』

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島田洋七「メガネかけてる君、やっぱうまいよ」

ザキヤマ「あざーす!」

 

M-1史上最高得点を叩き出したネタ。この年は南キャンの躍進もあったが、それでもアンタが圧倒的だった。

 

4位 ジャルジャル2017年1本目『ピンポンパンポン』

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松本「僕は一番面白かったんですけど、そうでもないと思う人もおるかな」

 

高得点をつけたのは松本人志のみでファイナルラウンドには進めませんでしたが、ジャルジャルの真骨頂が爆発している傑作。単純なルールの掛け算で、めちゃくちゃ面白いものができあがる。ジャルジャルは2018年の国名わけっこのネタと迷いましたが、こっちを選出。

 

3位 スリムクラブ2010年2本目『葬式』

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宮迫「スリムクラブのボタン押すとき、手がものすご震えました。これ押していいのかしらって」

 

ぜんぜんしゃべってないのに爆笑がなんどもなんども起きる。笑いの異常気象。

 

2位 チュートリアル2006年2本目『チリンチリン』

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松本「もうたぶん、途中から自分たちでも(優勝すると)わかったんじゃないでしょうかね」

 

4分間が完璧にデザインされている不朽の名作。会場の笑い声がクレッシェンドしてゆき、地鳴りのようになる。2本目にこれを残しているのがすごい。

 

1位 笑い飯2003年1本目『奈良県立歴史民俗博物館

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紳助「感動しましたわ」


笑い飯鳥人のネタと迷いましたが、こっちを選出。たぶんM-1の全漫才のなかで、オチが一番きまっているネタ。鳥人のネタもそうですが、とにかく設定のチョイスが秀逸。

 

 

以上です。2019年もたのしみ。