文学の凝縮、アイドルの拡散

65.クリスティアン・ムンジウ『4ヶ月、3週と2日』〜パルム・ドールを受賞したルーマニア映画

 

 映画はずっと駅前のTSUTAYAで旧作200円を借りていたのですが、近くのGEOでは旧作100円ということで、最近はもっぱらGEOを利用するようになりました。

 

 本作は2007年公開のルーマニア映画で、パルム・ドールを獲っているようです。

 独裁政権下のルーマニアを舞台に、大学の女子寮にクラス主人公が、ルームメイトの違法中絶手術の手伝いをする、という話です。

 

 洋画の社会派コーナーを物色していたとき本映画を見つけ、パッケージのすみにパルム・ドール受賞作品と書いていました。

 ルーマニアの社会派映画でパルム・ドールを受賞しているという時点で、もうみざるをえませんでした。

 

 知らない世界に対する一定の接触感が得られるため、外国の社会派映画をみることは最低限の充実を保証してくれます。

 これは私にとっては重要なことです。

 本映画もまず前提としてそういうよさがあります。

 

 そして映画そのもの、登場人物の会話の間合いであったり、風景の重量感もなんかいい感じでした。

 あとワンシーンワンシーンが長いのが特徴ですね。

 特に印象に残っているシーンは、主人公の彼氏の家のホームパーティーで親や親戚が食卓をかこんでしゃべっているシーン。

 

 以上です。